NMNサプリメントのOEM受託製造や仕入れを検討する際、「品質」を適切に評価するための判断基準を持つことは不可欠です。製品ラベルに「高純度NMN配合」と書いてあっても、その純度をどのように測定・保証しているかは製品によって大きく異なります。本記事では、NMN製品の品質を左右する3つの核心的要素を整理し、OEM発注・仕入れ時に具体的に確認すべきポイントを解説する。
要素1:原料純度 — 「99%」の意味と測定方法の実際
NMNサプリメントの製品仕様書や原料規格書には「純度99%以上」「純度99.9%」などの記載が一般的に見られます。しかし、この数値が何を意味し、どのように測定されているかを理解しなければ、適切な比較評価はできない。
NMN原末の純度測定には、主に高效液相層析法が用いられます。HPLCは、溶液中の各成分を物理化学的に分離・定量する精密分析法であり、NMNの主成分含量だけでなく、不純物の有無や量も検出できます。「HPLC純度99%」とは、HPLC分析における主成分(NMN)のピーク面積比率が99%であることを意味し、残りの1%は副生成物・分解物・溶媒残留物などが含まれうる。
重要なのは、純度の数値だけでなく「何の不純物がどの程度含まれているか」の詳細が確認できるかどうかです。信頼性の高いメーカーは、HPLCクロマトグラムを含む分析成績書(CoA: Certificate of Analysis)をロットごとに発行し、顧客に提示できます。
なお、弊社ザーズでは、これまで行ったすべての純度分析の試験結果において純度100%を達成しています。さらに、この純度100%の試験結果が出たNMNを検体として使用し、水溶性劣化試験(NMNを水に溶かして経時後に行う純度試験)を実施した。30分後および3時間後に再度純度分析を行った結果、いずれの時間でも純度100%を保持していることが確認された。これは原料の安定性の高さを示すデータであり、カプセルを開けて飲料に混ぜて摂取する場合や、ドリンクタイプへの応用を検討する際の根拠にもなります。
要素2:製造方法 — 酵母発酵法・化学合成法・酵素合成法の違い
NMN原料の製造方法は主に3種類があります。それぞれの特徴を理解することは、原料選定において重要です。
化学合成法(Chemical Synthesis)
化学原料を使った多段階反応によってNMNを合成する方法。歴史的に最も広く普及しており、生産コストを抑えやすい。一方で、複数の合成工程に伴う副生成物の混入リスクがあり、精製工程の徹底が品質安定に直結する。
酵母発酵法・生合成法(Biosynthesis)
微生物(酵母など)の代謝経路を利用してNMNを生合成させる方法。化学合成に比べて「より自然なプロセス」として訴求されることが多い。ただし、生産効率と収率のコントロールが難しく、精製工程の品質管理も同様に重要となります。
酵素合成法(Enzymatic Synthesis)
特定の酵素反応を用いてNMNを合成する方法。副反応が少なく高純度品を得やすいとされる一方、設備コスト・製造スケールに課題がある場合もあります。
どの製法が「絶対的に優れている」とは言えず、最終的には製品CoAで示される純度・不純物プロファイルで品質を判断することが重要です。
要素3:第三者機関認証 — なぜ自社試験だけでは不十分か
製造メーカー自身が実施する品質検査(自社試験)だけでなく、独立した第三者機関による試験・認証を取得していることは、信頼性の証として大きな意味を持つ。
GMP認証(Good Manufacturing Practice)
製造工程全体の品質管理基準を指す。日本では「健康食品GMP」(第三者審査による認定)が広く採用されており、GMPライン認定を受けた工場での製造はバイヤー側の安心材料となります。
第三者機関による成分分析試験
日本では厚生労働省が登録する検査機関(例:一般財団法人 日本食品検査等)による成分分析試験が実施できます。第三者の立場からロットごとの成分含量・純度を証明したCertificate of Analysisは、国内外のバイヤーへの信頼性訴求において最も有力なエビデンスとなります。
NSF・Informed Sport等の国際認証
米国市場向けには、NSF International認証やInformed Sport認証などを取得した製品が高い信頼性を持つ。これらは禁止成分の混入がないことや成分含量の正確性を国際基準で証明するものです。
OEM発注・仕入れ時の品質確認フォーム(チェック例)
受託製造メーカーや原料サプライヤーへの問い合わせ時に確認すべき品質関連項目の例:
- NMN原末の純度(%)および測定方法(HPLC等)
- ロットごとのCOA(分析成績書)の提示可否
- 不純物プロファイルの開示可否
- 製造方法(化学合成・発酵・酵素)の確認
- GMP認証の種類・認証機関・有効期限
- 第三者機関試験の実施状況・試験機関名
▶ 当社のβ-NMNは第三者機関による純度分析で純度100%を確認しています。詳細は純度100%確認のお知らせをご覧ください。
▶ 品質設計の詳細(ロット差・安定性・試験設計)についてはNMNサプリメントの品質を担保する方法もあわせてご参照ください。
摘要
NMNサプリメントの品質は「純度の数値・製造方法・第三者認証」の3つの軸で評価できます。特にHPLCによる純度証明と第三者機関による独立試験は、OEM製品の品質保証において最低限確保すべき要素です。コスト比較の際にも、これらの品質保証コストを含めた上での総合判断が、長期的なブランド信頼性と収益性を守ることにつながる。




